年に数度は車中泊をするのが恒例のイベントだ。とにかく旅費を浮かせられるし車内で食事や寝泊まりするのがとても楽しい。しかし一人車中泊でも軽自動車で快適に過ごすならバンもしくはスーパーハイトワゴンでするのが常識になっている。当然中には車中泊用にカスタマイズされた車を別に所有する方もいる。それで一般的な乗用タイプの軽自動車で快適な車中泊など出来るのかと考えてしまうのは仕方がない。だが今回はその常識を覆すので是非見てほしい。

バンもスーパーハイトワゴンも買わない理由
1.高速走行や横風に弱い
長距離移動では必ず高速に乗るが、車高が高いので大型トラックの横を通過したり橋の上を通過したりするときに風に揺られるので本当に怖い時がある。空気抵抗も大きくなるので風切り音も大きくなり、燃費に影響する。
2.特にバンは燃費が悪く音がうるさい
車重が重くなるので当然燃費や加速性能を期待してはいけない。エンジンがシートの下にある車種が多いのでエンジン音も大きく振動もある。夏場はシート下から熱気が昇ってくる。
3.価格が高い
ここ最近は特にスーパーハイトワゴンは人気で普通自動車の方が安く思えるような価格設定になっているし、車中泊用にカスタマイズされた軽自動車のバンなどは目が飛び出るほどの価格になっている。
打開策
自分が普段乗りから車中泊まで使用している車はワゴンR(MH22S)で国民的ロングセラー。しかし最新型ではない。今までずっとワゴンRを年代順に乗り継いできたが、その中でこの車種が車中泊に一番向いている。とにかくワゴンR史上室内空間が一番広い。この後のモデルはスーパーハイトワゴンの登場により差別化がはかられ室内空間が狭くなっている。

1.準備するもの
下記のようなサイズの板を準備
- 縦60センチ横30センチ厚さ約1センチの板✖️2
- 小さい板は幅約15センチ長さ約45センチの板

このサイズの板が要になる。

そして大切なのがアームレスト。ドアの肘置きの高さと同じ高さに合わせるのが重要。 オートマテック車はシートに標準装備されているかもしれないが、このアームレストとドア側の肘置きの高さを合わす必要がある。できない場合は別に購入する必要が生じる。

高さを合わせるために自分はテープの芯を使用している。アームレストが前後にスライドできるように完全には固定しない。

▼下記のリンクでアームレストの購入を。
2.食事スタイル
スズキ車の助手席の特性を利用する
まずはヘットレスを外して椅子下収納が取り出せる状態に座椅子を開く。

背もたれを収納ボックス側に倒す。

ドア側の肘掛けとセンターのアームレストに板を渡す。

座椅子側を起こしたところに金属の部分があるのでその部分に載せる。

そして板に物を乗せた時に跳ね上がらないようにストッパーを付ける。100均で売ってる壁掛けミニフックにマジックテープを貼った。

ドア側にマジックテープを貼り付けていつでも脱着できるようにする。

⚠︎そして忘れてはいけないのが必ずドアロックをかける。一人車中泊なので他人よりも自分で外から開けてしまう失敗を何度かした。開けたら最後、テーブルが崩壊するし、調理していたら火傷してしまうので必ず忘れないようにする。

食事のセッティングはこんな感じです。

座った時の目線。リアシートをそのまま使い調理や食事をすることができるので、通常バンなどでよく見る後部座席をフラットにしてテーブルを置き座布団を敷くスタイルとは違い姿勢が楽で快適に過ごせる。

ここでも100均グッズが大活躍。アンダーテーブルを設置した。テーブルが広々使える。

3.就寝モードに展開
目かくしのセッティング
目的地に到着したら当然目隠しを全ての窓にする。しかし何枚も貼るのは面倒なので自分は遮光性の高いアルミ断熱シートを使用している。裏も表も同じアルミのもの。全部で4枚だけでロール状に巻いてある。どの箇所のものかわかるように名前を記してある。

マジックテープのオス?(ギザギザの方)を目隠しの各所に均等感覚に貼る。車内の天井はマジックテープがくっ付く布地なのでそのまま適当な箇所に貼れば良い。


寝床の準備
一般的には車中泊するにはベットキットなどを組むがその必要がない。
リアシートを倒す。トランクルームとの段差も少なくほぼほぼフラットになる。

テーブル状態を解除して、倒した背もたれの部分が柔らかいので大きい方の板1枚と小さい方の板を下記のように縦に敷き並べる。

倒した助手席とリアシートの空間をもう一枚の大きい方の板を使って橋渡しする。その時に支えの棒を置く。高さが合うものを探す必要がある。

横から見た状態。倒したリアシートのヘッドレスに板を乗せる。板の右端の方にこの支え棒を使う。

リアシート裏の荷台に丸めて積んであった普段家で使っている布団を転がして広げる。数秒で布団敷き完了。

板の部分はしっかりしている。不安な方はさらに分厚い板や支え棒を増やせば良い。

横から見るとこんな感じ。少し足元の方に向かって低くなっているが、頭が上になるようにしているので問題なく眠れる。

普段使っている布団と枕がとにかく安眠には大切。シングルサイズで分厚いし自分の体型に合わせて癖のついた程よく沈んだ敷布団の形がとにかく寝やすい。幅がオーバーしているので湾曲になっているがホールドされても逆に心地よい。そして枕も同様でいつものフィット感。それと香りが大切。普段使用している自分の染み付いた香り、これが色んな環境で車中泊してもなぜか平穏な気持ちにさせてくれる。自己愛?

そして起床後は秒で寝具を収納。掛け布団と枕を敷布団に乗せてクルクルと巻いて後部座席を畳む。
エアーマットを膨らませたり空気を抜いたりする手間が一切入らない。

そして突っ張り棒は必須。食事や就寝の時にスペースを確保するのに欠かせない。リアシートを上げてちょうど入る高さにしている。

左端の奥の棒だけは伸ばせないのでラップの芯などで補強した。

もしバンかスーパーハイとワゴンを買うとしたら
N-VANしか無い。なぜなら自分の好きなマニュアルミッションが選べる。そしてエンジンがフロントにあるので静音性や夏のシート下からの熱気の心配は無い。運転席以外は座り心地が悪いが、基本的にほとんど人を乗せないので構わない。4WDは燃料タンクが2WDに比べ小さいので燃費と長距離走行を考えると2WDを購入するだろう。

価格比較
2026年10月の中古相場で
| 現行スペーシア2023年式 走行距離 6.1万km | N-VAN 2018年式 走行距離 5.5万km | ワゴンR(mh22s)2007年式走行距離6万km |
| 中古平均価格 約115万円 | 中古平均価格 約100万円 | 中古 26万円で購入 |
まとめ
どの軽自動車でも一人車中泊を快適にできるわけではなく、やはりハイトワゴンクラスのスズキワゴンRシリーズは前の助手席を折り畳んでフラットに近い状態に出来るのと、さらに後部座席も前に倒した時にほぼフラットになるのでこの2つを活用するなら大抵の方にとっては食事や就寝が可能だと思う。他メーカーの車種ではこのように設計されているものはおそらくないだろう。SNSや動画サイトなどではよく車中泊のためにテーブルとベッドキッドにマットレスを設置しているが、費用もかかるし普段乗りの時は撤去したりまた積み込んだりとその都度の手間がかかる。さらに車重が増え走りや燃費が悪化するのは避けられない。それと比べ自分の紹介した車や方法で行うなら車中泊の敷居が低くなり費用の面でも遥かに低く抑えられる。自分の旅のスタイルは4泊か5泊の旅に出て車中で簡単な調理をし就寝するのだが特に問題なく過ごせた。さて、最後に言いたいのが車中泊で特に一番大切だと感じたのは安眠できる環境だ。なので、これからもマイカーには自分の香り溢れたマイ布団、マイ枕を毎回積んで車中泊に邁進するマイLOVE男に幸あれ。


